近所にハチの巣を見かけたとき、ハチに刺されたくないと思って避ける方も多いのではないでしょうか。しかし、場合によっては襲いかかってくることもあり、対処に困ることも少なくありません。ハチの針には毒があり、人によってはアナフィラキシーショックで死にいたることもありますので、今回はハチによる被害を防ぐ方法について解説していきます。
ハチの被害にはどんなものがある？
ハチの被害に遭わないためには、まず巣に近づかないようにするのがポイントです。ハチの被害は針で刺された痛みだけではなくアレルギー反応もあります。ハチの巣を見つけたら、まず業者に連絡して駆除を依頼しましょう。
針で刺される被害
ハチに刺されるとズキズキと痛みが続く、赤く腫れるなどの症状が出ます。また、過去にハチに刺されたことがある人の場合はアナフィラキシーショックが起こり、放置してしまうと死につながる可能性が高まります。ハチの被害に遭ったときは、周囲にいる人に知らせてすぐに病院に行きましょう。
巣ができることの被害
ハチの巣は外敵や天候から自分たちを守るため、より安全な場所に作られます。巣ができるのが軒先や天井に多いのはそのためです。
ハチの巣が家の近くにできてしまうと、ドアの開閉による振動で巣が落ちてしまわないよう、注意しなければなりません。常に脅威にさらされるという意味では、大きな被害といえるでしょう。
ミツバチとスズメバチの被害の違い
同じハチでもミツバチは生涯に一度しか針を刺せませんが、スズメバチは何度でも針を刺せます。また、ハチの針は産卵管の一種なので、オスが人間を襲うことはありません。なお、ミツバチは刺したときに仲間を興奮させるフェロモンを周囲にまき散らすため、興奮して飛んできた仲間が集団で襲ってくる危険性があります。
アシナガバチの被害への対応法
日本で有名なハチといえば「ミツバチ」や「アシナガバチ」「スズメバチ」ではないでしょうか。特にアシナガバチは都市部の住宅街に多く生息する危険なハチです。家庭菜園などの害虫を食べてくれるので、益虫の一種ではありますが、人間を攻撃する可能性もあります。
スズメバチとの違いはどこ？
アシナガバチやスズメバチはミツバチとは違い、複数回人を刺すことができます。アシナガバチはスリムな体型でゆっくりと飛びますが、スズメバチはスピーディーに飛び回ります。
アシナガバチはスズメバチと比べると、持っている攻撃性はさほど高くはありません。それでも巣に近づいたときや、攻撃をしかけられたと感じたときには攻撃してくるので注意が必要です。
ハチの巣で種類を見分ける
ハチの種類は巣の形でも判別が可能なので、ハチの巣を見つけたときはその形状をよく見てみましょう。たとえば、スズメバチの巣はとっくりを逆さにしたような形をしていますが、アシナガバチの巣はシャワーヘッドのような形をしています。
また、ミツバチの巣は六角形の部屋が並び、平らで垂れた感じが特徴です。ハチの種類を見分けられれば、緊急性の高さもわかってくるようになるでしょう。
被害が急増する時期は？
ハチの被害が急増するのは夏から秋の間です。ほとんどのハチは1年程度で命を落としますが、新しい女王バチだけが越冬をします。冬眠が終わった女王バチが春に新しく巣作りを始めますが、この時期はさほど被害が大きくならないので、駆除をするなら越冬後の春先を狙いましょう。
巣を作られないようにする方法
ハチの被害を元から断つには、まず巣を作られない環境にすることが大切です。具体的には、前年に巣ができていた箇所にエアゾールスプレーを噴射するのが効果的です。巣が作られるのを防ぎたいなら、まだ巣が作られない春先にスプレーをかけておきましょう。
ハチのアナフィラキシーショックとは？
アナフィラキシーショックとは、一度ハチに刺されて毒に対する免疫を持った人が、二度目に刺されたときに過剰なアレルギー反応を起こす症状のことをいいます。反応までの時間が短いのが特徴で、刺されてから15分ほどで症状が出るのも特徴です。
また、アナフィラキシーショックの症状が出てから心臓が停止するまでにかかる時間は約15分ともいわれているため、近くに病院がないときは命取りになりかねません。アナフィラキシー症状を緩和する自己注射も販売されているため、ハチが飛んでいそうな場所に行くときには事前に用意しておきましょう。
ハチの局所反応の治療方法は？
アナフィラキシーショックが起こったら、すぐに病院を受診しましょう。ただし、単に痛みや腫れがある場合の局所反応なら、以下の方法を試せば改善する可能性があります。
まずは針を取り出すのが先決です。針が残るのはミツバチに刺されたときですが、針と一緒に毒を送り出す袋も残っていることが多いため、すぐに処置する必要があります。
カードの側面やバターナイフのような切れにくいものを使い、針を軽くこするようにして取っていきます。なお、ピンセットのような先が鋭いものを使うと毒袋が破けてしまう可能性があるので、そのようなものはなるべく使わないようにしましょう。
針を取り除いたら、痛みを緩和するために冷シップを貼りましょう。また、傷口の位置を高くすると腫れが小さくなる可能性があります。腫れは数時間もすれば収まりますが、完全に消えるまでは数日間かかることもあるので、気になる場合は病院で診てもらいましょう。
まとめ
今回はハチの被害の種類や対策方法について解説しました。アナフィラキシーショックなど、人によっては命に関わる危険性もあるため、ハチに刺された場合はすぐに病院に行って医師に診てもらう必要があります。ハチの被害に遭わないためにも、巣にはなるべく近寄らないようにしましょう。
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