シロアリ駆除のやり方とは？自分でできる方法と業者に依頼する方法をそれぞれ解説

知らず知らずのうちに被害が大きくなってしまい、気がついたときには手遅れになってしまうシロアリ被害。家の劣化だけでなく耐震強度に問題が出る場合もあり、早めに発見して駆除することが大切です。今回は、自分でできるシロアリ駆除と業者に依頼するシロアリ駆除についてご紹介しますので、シロアリの駆除を検討している方はぜひ参考にしてください。

シロアリ駆除自分で行う場合

業者に頼むと費用がかさんでしまうため、自分の手でシロアリ駆除を行いたいと考えている方も多いのではないでしょうか。ここでは自ら購入した駆除剤を利用して、自分で対処する方法をご紹介します。

シロアリの種類と被害状況を確認する

床が浮いたりきしんだりする場合や、羽アリを春から夏にかけて見かけるようになった場合には、シロアリの発生が疑われます。被害が考えられる木材などは、叩いて音を確かめることで、木材内部の被害状況を推測できます。

屋根裏や床下などの場合は、点検に危険がともなう可能性もあるので十分に注意してください。目視できるような状態であれば、シロアリの種類も確認しておきましょう。

掃除機で吸い込む

応急処置としてもっとも気軽にできるのは、掃除機で吸い込むことです。シロアリは生命力が比較的弱い生き物のため、吸い込んだ後1日もすれば死滅してします。通常どおり、掃除機を使ってきれいにすることで駆除が可能です。

薬剤を使用して駆除する

薬剤を使用する駆除の方法は、ベイト工法とバリア工法の2つがあります。ベイト工法とは、ベイト剤という木材に埋め込めこまれた毒エサをシロアリに食べさせることによって駆除する方法です。即効性は期待できませんが、家の周囲に埋め込むだけでよいので、比較的簡単な方法といえるでしょう。

もう1つの方法は、バリア工法と呼ばれるもので、こちらは木材や地面などに薬剤を直接まいて駆除する方法です。予防にも効果がありますが、シロアリの発生箇所によって使うべき薬剤を選ぶ必要があります。これらの対策を行う際は、防護服やゴーグルを準備し、万全の体制で行うようにしましょう。

殺虫剤を使うのはNG

市販の害虫駆除用スプレーを使って駆除するのは控えるようにしましょう。シロアリが逃げてしまい、さらに広範囲に広がってしまう可能性があります。また、新たな場所で巣を作ってしまう可能性もあり、被害の拡大にもつながりかねません。

シロアリ駆除を業者に依頼する場合

被害箇所が広すぎる場合や、自身で駆除するのが難しいコンクリートや断熱材で塞がれた位置にある場合には、専門業者に頼むのが鉄則です。自分で処理したと思っていても、完全に駆除できていなかったことから再発生してしまうことも考えられるため、定期的にプロに見てもらうのがおすすめです。

プロの手によるシロアリ駆除方法

プロの業者にお願いする場合、基本的にはバリア工法かベイト工法のどちらかを使って駆除します。即効性が必要とされる場合には、直接薬剤を注入して散布するバリア工法を使うのが一般的です。

また、被害の見られなかった範囲にも予防に効果のある薬剤をまいてくれるため、家全体をシロアリから守ることができます。状況に合わせて適切な薬剤を散布してくれるのは、プロならではといえるでしょう。

シロアリ駆除の業者の選び方

シロアリ駆除を業者に頼みたいけれど、どこに頼んでよいのかわからないといった方もいらっしゃるかもしれません。複数の業者に連絡を入れたうえで、以下のポイントに注意して信頼できる業者を選びましょう。

使用する薬剤、作業内容、費用が明確でわかりやすい

現地調査を行っているときに、今の状況を丁寧に説明してくれるかどうかチェックしましょう。また費用に関しても、きちんと細かい見積書を提示してくれるかどうか、相場と比べて極端に安すぎたり高すぎたりしないかどうかしっかりと確認したうえで決めることも重要です。さらに、シロアリ駆除と関係のない場所のリフォーム代金などが勝手に加えられていないかも見ておきましょう。

作業の写真やデータを提供している

シロアリ駆除は、屋根裏や床下といった普段あまり見ることのできないような場所で行われることが多いものです。そのため、可能であれば被害状況や作業前後の写真を撮ってもらうようにお願いしてみましょう。

保証内容やアフターフォローが充実している

シロアリ駆除の薬剤は約5年間の効果があり、そのため5年保証をつけている業者も少なくありません。保証がついているところを選んでおけば、万が一再発生してしまったときにも安心して駆除をお願いできます。

まとめ